2011年10月22日に放送された「鈴木おさむ 考えるラジオ」のオープニングトークで、「笑っていいとも!」で見せた久本雅美さんの芸人魂とおさむさんの大失態、そして久本雅美さんの素敵でオシャレなエピソードを語っていた。 |
鈴木おさむ(放送作家)
出水麻衣(TBSアナウンサー)
鈴木「僕いいとも、まだ久本雅美さんがまだやってた時に、もう十何年前だけど。」
出水「ええ。」
鈴木「いいともで、あのー、アルタでね。」
出水「はい。」
鈴木「久本さんの、親が、えーと、もう危篤状態になったつって。」
出水「うん!」
鈴木「で、今日は来れないかもしれないって話になったんです。プロデューサーと。」
出水「はい。」
鈴木「そしたら、久本さん来るって言うわけ。親の死に目に会えなくても、それが芸人だから。テレビ人だつって。」
出水「うわー。」
鈴木「で、その代りちょっと、遅れてしまうと。」
出水「はい。」
鈴木「『いいよいいよ』つって。で本番中遅れてしまうことになったんですよ。でもコーナー?からは間に合いますからってなって。で、12時半くらいかな。あのー、アルタのエレベーターがあって。でエレベーターを降りるとアルタの中に入っていく客席の大きい扉があるんですよ。」
出水「ええ、ええ。」
鈴木「普通は客席の大きい扉はお客さんの出入りがあるだけで、普通はタモさんが出てくる、あのゲストの方が出てくる裏側から出てくるんだけど・・・、僕は待ってたわけなのね、久本さんを。」
出水「はい。」
鈴木「久本さんを待ってて、パーンってエレベーターが開いたら久本さんが号泣してんの。」
出水「うん」
鈴木「もう、ほんの直前までもしかしたら今日亡くなってしまうかもしれない親のことを想像して泣いて・・いるんだけど。」
出水「そーかー。そうですね、うん。」
鈴木「『大丈夫っすか久本さん』って言ったら『ああ大丈夫や。』つって、『おさむちゃんゴメン、こっちから出ていいかなぁ?』って、要は客席の方を指したんですよ。で、『いいですよ、いいですよ』って言って、で扉を開くときに久本さんがファ!って涙を手で拭ってガー!ってドアを開いてワー!っていったら皆は誰も知らないじゃない。そのことを。」
出水「ええ、ええ」
鈴木「演者は知っているんだけどね。」
出水「後ろから入ってくるとは思わないですよね。」
鈴木「そしたら『あー!マチャミ!マチャミ!マチャミ!』って。ブワァーってステージ上がって『わー、ゴメンゴメン!遅刻してゴメーン!』って言って股間をバーン!って叩いたの。」
出水「わぁー。」
鈴木「で、その日の放送がメチャメチャ面白かったの。」
出水「うわぁー。」
さらに次のように語っていた。
鈴木「で、僕がそのことをエッセイで書いたんですよ。」
出水「ええ」
鈴木「で、久本さんの、その、お父さんがね、病気で、その数日後に亡くなられて、・・・ただお葬式には出れたんですよ。」
出水「はい」
鈴木「で、やっぱ芸人さんは凄かったっていう話を、して、それをエッセイで書いて、それをラジオかなんかでも喋ったんですよ。」
出水「はい」
鈴木「そしたら、うちのマネージャーのところに久本さんのマネージャーさんから、またこれが良い方なんですよ。『申し訳ないんですが』って。僕、お父さんって書いたんだけど、『あの、お父様はまだ生きてまして』って(笑)」
出水「うわ!ふふふ(笑)おっとーー。」
鈴木「で、お母さんの間違いだったの」
出水「はーー」
鈴木「俺、大変な間違いをしたと思って、ほんとに失礼なことしちゃった!と思って、で、次の日か次の日かな?いいともの生放送だったから、すぐ楽屋に菓子折り持って『すいません!』って久本さんの所に謝りに行ったの。」
出水「ええ」
鈴木「そしたら久本さんが『そんなんえーわえーわー!』って、言ったの。」
出水「はーい」
鈴木「そしたら久本さんが『そんなんえーねん、おさむちゃん。』つって『ただな、あの話ってすごくしにくかった』と。」
出水「うん」
鈴木「『でもそうやっておさむちゃんが言ってくれて有り難いし、しにくかったけど、これでおさむちゃんが、これね、おれ親父に、生きてるわ!とかって言われてんねん』とかいって、で、『おかあちゃんがちょっと下まで降りてきてくれてオチを付けてくれたんちゃうかなぁ』って言ったの。」
出水「うわーぁー」
鈴木「おしゃれでしょ!!」
出水「うわー、すてきー。」
鈴木「で、『これで話せるわ』って言ったの。」
出水「はい。なるほどねー。」
鈴木「『これで、この話を含めて、おさむちゃんが間違えたことも含めて話せるわぁ』っていう話でー。素敵でしょ?」
出水「突っ込めるしってー。わー!素敵なお話ですよー!」
鈴木「やっぱ、これを僕は最近オシャレと呼んでいるんですけどね(笑)」
出水「ハハハ(笑)さすがだなー。」
鈴木「テレビ界にはオシャレだなって思う生き方の人が沢山いますよ」
と話していた。
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