2013年5月12日に放送されたJ-WAVE『VINTAGE GARAGE』にて、ゲスト登場していた黒柳徹子さんがニューヨークで世界で最も有名な美術品オークション会社「Sotheby's(サザビーズ)」で名優キャサリン・ヘップバーンの指輪を競り落とした体験を話していました。徹子さんの突破力がワールドクラスであることを証明するようなエピソードです。 余談ですが、読むの大変だと思います。僕も結構の数を書き起こしてきましたがダントツの大変さでした。通常の倍の時間がかかりました。 | ![]() |
■会話をしている人物
黒柳徹子 (女優 / 作家 / ユニセフ親善大使)
ロバート・ハリス (DJ / 作家)
黒柳 私ね、オークションと言えば凄いオークション、私ね、サザビーズ(世界最古の国際競売会社)行ったことあるんです。
ハリス へぇー、ロンドンの?
黒柳 うんぅ、ニューヨークの。
ハリス ニューヨークか。はいはい。
黒柳 いいでですか?私ね、どっかねぇ、アフリカへユニセフで行くことになってたの。
ハリス はい
黒柳 それで日にちとっておいたら、そこが急に内戦始まっちゃって行かれなくなっちゃって危ないからってね、急にパッてね1週間ほど休みになったんですよ。
ハリス はい
黒柳 で、その前にニューヨークのサザビーズで、あのぉー、キャサリン・ヘップバーン(アメリカ合衆国の女優)の遺品を、オークション、あの、やるってのを知ってたの
ハリス はい
黒柳 でも、『あぁ、行かれない絶対』と思って。で、そういうのって何が欲しいとか人に頼むこと出来ないじゃない。いくらだとかって。
ハリス できないですね。
黒柳 もう絶対って思っていたら、そこへピッタリ行けるってことが分かって、それで私行ったんです。
ハリス はい
黒柳 で、ニューヨークのね、男のお友達に一緒に行ってもらって、で、そこに居た人は100人くらいだったんですけど、あと皆もうね、スゴイのもうね、真ん中の所がバーンと開くとそこにモノが出るんですけどね、あともう電話とかEメールとか色んなので皆が注文してくるからね
ハリス はい
黒柳 それでね、あの私欲しいと思ったのがね、『冬のライオン』って映画があって、
ハリス ピーター・オトゥール(アイルランドの俳優)と一緒に出ているヤツですね
黒柳 ピーター・オトゥール、そうそう。あの時彼女がしてた指輪ってのがね、鉄の指輪みたいなんで、そんなあの宝石じゃないんですよ。でもちょっと彼女があの、中世の女王がやってた指輪っていうことでね、安かったんですよ初めの値段はね。
ハリス ええ
黒柳 だから、それ欲しいと思っていたわけ。で、『これは絶対に買うんだ』とか言ってたの。
ハリス うん
黒柳 それで、またね、あまりモノの無い方でしてね、色んなことで分けちゃった残りかもしれないんだけど、テーブルがすごく多くてね、小さいテーブルなんだけど三つ折りのテーブルでフキエ(?)になっているんだけど両側(?)を上げると丸くなるっていう椅子があるじゃないですか。
ハリス へぇ。はい、あります。
黒柳 それが好きらしくってね、それが一杯でるのよ。『早くそれやっちゃって!早く指輪やって!』なんて思っていたんだけど、遂に指輪になりました。
ハリス ええ
黒柳 そしたらねぇ、初めね、値段にしたら40万円くらいだったの。そしたら・・・もっと安かったのかな? 初めお値段あるでしょ? もうねぇ、申し込んだ人がいて『40万円から始めます』なんて言っているわけ。
ハリス はい
黒柳 『あららら』と思ってね、それでね、『でも私絶対に欲しいから』と思ってねぇ、『じゃあ45万』とか言ってたの。
ハリス うん
黒柳 そしたら段段上がって、向こう側に居る人が『60万』とか言うわけ。
ハリス うん
黒柳 『うわぁー』と思ってね、そしてもぉ、あと電話の人が全部降りちゃって、最後ね、そのおじさんと私の勝負になっちゃったの。
ハリス 一騎討ち
黒柳 一騎討ちなんだけど、それが物凄く鉄のねぇ、ホントにねぇ、そんな値段のものじゃないんですよ。
ハリス はい
黒柳 でも彼女がどっかで見付けてね、小道具として出たんで好きだったのか彼女が元々持っていたのか分からないんですけど
ハリス でも映画の中で、付けてたヤツ。
黒柳 映画の中で。後で調べました。使ってました。でも宝石とは書いてないのよ?ただ鉄のあのこういう割とごっついおっきい幅の広い指輪で、ちょっと花みたいなのが付いているんだけど花っちゃ花なんだけど鉄だからちょっと分かんないのね。
ハリス あれ中世の話ですもんね。
黒柳 そうなんです。それで、光が当たるとちょっと光ったりするんですけど。
ハリス うん
黒柳 でそれで、ずっと行ったの。で、とうとう100万円まで行ったの。
ハリス はい
黒柳 その時ね(笑)。恐らくあれサザビーズ始まって以来だと思うんですけどね、『すいません!』って言って私立ち上がったの。
ハリス フフフ(笑)
黒柳 そして『わたし日本から来てるんですけど、あの、女優なんですけど、絶対私これ欲しいと思うので、あの、この辺でどうでしょう?』って言ったの。
ハリス 英語でバーっと?(笑)
黒柳 言いました。そしたらねぇ、もうね、コンティアル(?)持ってるオジサンが仰け反って笑っちゃってね、あとで聞いたらそんなこと言った人サザビーズで居ないらしいのよ。
ハリス 居ないでしょうね。
黒柳 でも、キャサリン・ヘップバ・・・よくね映画で見ているとね、みんな静かに『いくら』って挙げて、『いくら』って決まるじゃない。そんな時に立って喋っている人が居たらおかしいでしょ?でも私『絶対に欲しいんです!』って言ったの。
ハリス ハハハ(笑)。なるほどね。
黒柳 『でもあの方ね、いつまでも挙げてらっしゃるからドンドン高くなるとキャサリン・ヘップバーンも喜ばないと思います。』って言ったの私。
ハリス ハッハハハ!(笑)
黒柳 そしたらね、そのねオジサンは、たぶん女優さんかなんかに頼まれてたんじゃないかと思うの。その人も笑っちゃって、その人も次に110万って言う前に、私でいいって向こうの、あのサザビーズのおじさんがやってくれたの
ハリス フフフ(笑)。ほんと!?それは粋ですねぇ。
黒柳 105万かなんかの時に私が『ハイ!』って挙げたら向こうの人が挙げなかったから『ホントにいいの?』って言ったら『いい』って言ったから『ありがとう!』って。
ハリス 自分でそこまで言っといて『ホントにいいの』もないでしょ(笑)。
黒柳 それで手に入れました。それが私が持っているものの中で・・・でもねサザビーズでね、『私絶対に欲しいんです!』って。でもね、まぁキャサリン・ヘップバーンもそういう人だったからね。
ハリス 逆にすごく喜んでいると思いますよ。
黒柳 うん、そうなの。だからそれ持ってます。
と話していた。
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