| 2015年2月6日に放送された文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ！」にはジャーナリストの青木理さんが登場。イスラム国問題とテロと戦うと宣言した安倍首相と日本の空気感について語っていました。 |  |
■会話をしている人物
青木理 （ジャーナリスト）
室井佑月 （コラムニスト）
大竹まこと （お笑いトリオ「シティボーイズ」）
室井 こうだって決められると、「そうじゃない！」って他の意見を言うのがはばかられる感じになってきたよね。
青木 はばかられるっていうのもあるし、、それはその通りなんだけど、僕がちょっと感じてて嫌だなぁって思っているのは、国とかね、国家とか愛国とかってのが凄い強まっていて、それに対してちょっと文句を言ったりすると、叩かれちゃう。
室井 うん、売国奴とかね。
青木 うん、今回のイスラム国の人質事件の時も「今安倍さんを批判するのはイスラム国を利するだけだから止めよう」とかね。それ言われちゃうともう議論にならなくなっちゃう（笑）。
室井 まだいいんだよ。私、ある著名人がさ「テロに怯えることはイスラム国を利するだけ」って言いだして、いや怖いって思うことは止められないじゃん！って思って（笑）。
青木 だからそういう感じで全般的に、モノを言うとか、表現とか言論とか、かつてより明らかに狭まっているなぁとは思いますね。
・更に、イスラム国が生まれた原因について語っていました。
青木 イスラム国がやったこと。特に後藤さんと湯川さんをああゆう形で殺すって絶対に許せないし、怒りは僕ももの凄い共感するし僕も怒ってはいるんだけど
室井 うん
青木 でも一方でちょっと考えてみると、、、やっぱりイラク戦争、大量破壊兵器なんか無いのにやったせいで今回の事態が起きているってのも、これは歴史の事実なわけで。
室井 うん
青木 例えば今回サジダ・リシャウィっていう死刑囚がにわかに注目されたけど、
室井 うん
青木 彼女は、、、これ毎日新聞だったかなぁ、詳しく書いたんですけど、彼女はイラク攻撃、アメリカのイラク攻撃で夫を殺され、兄弟を３人殺されているんですよね。
室井 うん
青木 元々は野菜売りで、なんか文字も読めないらしい。読み書きもできないらしいんだけど。
大竹 うん
青木 考えてみれば、夫を殺されて３人兄弟を殺されちゃったらね、確かにその、「このやろう！」って自暴自棄になってテロに走るってのも、まぁ認めないけど、分からなくはないなって事なわけじゃないですか。
室井 うん
青木 で、今回ヨルダンのパイロットが殺された。許せない。で、サジダ・リシャウィも許せない。殺された。絞首刑にしちゃった。
室井 うん
青木 まさに報復と憎悪の連鎖で、室井さんが言っているように泥沼。
大竹 そうですね。
・更に、安倍首相のテロとの戦いについて語っていました。
室井 質問していい？（安倍さんが言っている）「テロと戦う」ってどういうことなの？だからぁ、具体的に言ってくれないじゃん。
青木 うんうん
室井 何かそのね、「卑怯なテロは許さない」とかさ、みんなも２人が殺害されたことでさ、嫌だなぁって、本当に嫌だなぁって思ったでしょ？こういう事するなんてさぁって。そういう気持ちを持ち続けるっていう事だったらわかるけど、そうではないわけでしょ？
青木 うん、まぁテロの原因って何かっていったら、短期的には確かにイスラム国はヤバいので、アメリカなりとかが空爆とかね、あるいは地上軍を派遣して何とかするんだっていう現実論の話ってのは全く無視できなくて、考えなきゃいけないんだけど。
室井 うん
青木 でもやっぱり中長期的に考えると、テロの原因って何かっていうとやっぱり貧困だったりとか、抑圧だったりとか、不条理だったりとか。
室井 うん
青木 っていうものが、どうしても許せない！って思っちゃった時に、あるいはこれ以上は希望が無い、どうしようもないじゃないか！って思った時にテロって起きるわけで
室井 じゃあテロと戦うってさ、貧困問題を無くしたり、格差問題を無くしたり、差別問題を無くするって認識していいの？
青木 本来はね。本来はそうなんだけど、ただ安倍さんが仰っている「テロと戦うんだ！」「償わせるんだ！」っていう発想と、あるいはアメリカが言っているようなテロとの戦いがそういうモノかは大いに疑問だなと思いますけどね。
室井 あたしさ、それが凄く疑問でさ、具体的にテロと戦うってどうなるのかって知りたいんだけど、そこまで突っ込んで聞けないんだよね。何か聞けない雰囲気なんだよ。
青木 うん
室井 「イスラム国を利するだけ」ってさ。
と話していました。
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』にも書かれている「友達を作る方法には３つの原則」について話していました。
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