浅草キッドの水道橋博士著『藝人春秋 | ![]() |
■会話をしている人物
ピエール瀧 (ミュージシャン / 電気グルーブ)
伊集院光 (お笑い芸人)
竹内香苗 (TBSアナウンサー)
・補足
この話は、ゲストが過去に受けたインタビュー記事の調査や周辺人物への聞き込みなど、徹底した下調べをしてクイズを作成し、ゲスト本人にクイズの回答を述べてもらいながらトークを掘り下げる「秘密基地VIPルーム」というコーナーでの話です。ピエール瀧さんの幼馴染で清水東高校の同級生ナガノタツトシさんから次の問題が出題されました。『ピエール瀧さんは高校3年生の時の文化祭の時に、校庭で行われているダンスパーティをしている時に、同級生に向かってベランダから大声で叫んだことがあるそうです。ではピエール瀧さんが叫んだ言葉とは?』。正解は『やめろ、くだらねぇ!』。ナガノさん曰く、『マックスだった”楽しい”がシュンと冷めてダンスパーティはその一言でほぼお開きになった』とのこと。なぜ瀧さんがそんな事を言ったのか? 書き起こしはその部分からしています。
伊集院 これは正しいのかどうか分からないんだけど、ナガノ君の思いね。
瀧 うん
伊集院 ピエール瀧は、瀧君は、何でそんな事をしたのか今考えてみると、えー、文化祭が行われた半年くらい前に、瀧さんを含めた何人かの同級生が高校生として相応しくない行動をして先生からお灸をすえられた・・
瀧 飲酒、飲酒。フフフ(笑)
竹内 アハハハ(笑)
伊集院 で、その際に、瀧さんは決して首謀者じゃないのに先生から首謀者扱いされたという噂が後に・・
瀧 うん
伊集院 で、その時に同級生が誰もかばってくれなかった事で、僕らに不信感を抱き、この文化祭の事件に繋がったんじゃねーかっていうことなんですけど(笑)。
瀧 あぁ、それはねぇ、覚えてる。1,2年の時の文化祭みたいなの。そんなのあるじゃん、チョット高校生なんで。
伊集院 あるある(笑)
瀧 ホントやっちゃダメだよ?ダメだけどぉ、何かそういうことがあって、みんなで打ち上げでみたいな。チョット行きすぎたことがあって、それはやっぱ真面目な学校だったんで、それを親に言ったバカがいて、で親が『けしからん!』ってことで先生にチクってそれを。で、それが先生の耳に入って『誰だ!?』みたいなことになって、『旗振ってた奴はどうも瀧らしい。』ってことになって『えーー!?』つって、そりゃ、みんながやろうって言うから『俺がじゃぁ知っている店があるから』とかって言ったわけ。で『紹介しただけなのに』って言って。で、先生に呼ばれて『今日お前ホームルームで謝まりなさい!』って言われたんだよ俺。
伊集院 クッククク(笑)
竹内 へぇー
瀧 で、俺が謝る前に、みんなクラスに来てぇ、『いやいや、みんな。俺こんなこと言われたんだけど、それっておかしくねぇ?』つったら、みんなが『いや瀧、それはおかしい!』と。『そんなんで、瀧だけ齟齬(そご / 行き違い・ 間違い・不手際)になるのはおかしいし、俺らホームルームで先生が言ったら”それは違う!”ってかばうよ!』つって『俺ら言うよ!』って言うから俺は『うわぁそれは心強いわぁ。クラスメイトって良いもんだなぁ』と思ってホームルームの時間が来ました。
伊集院 うん
瀧 で、先生が『瀧君の方から皆さんに詫びたい事があるそうです。瀧君。』って、で俺が立って、『さぁ来るぞぉ』と思ったらみんなシーンって感じで、エーーッ!っていう(笑)
伊集院 なにが面白いってね、僕がピエール瀧、石野卓球っていう人たちと初めて会った時は、『全く同い年なのに、こんなに大人っぽい人たちがいるんだ』って思ったの俺は。
瀧 フフ、そうかぁ?(笑)
伊集院 俺は、その、世間に対する流し方とかぁ、肩の力の入らなさとか、俺がムキになっているのを上手に笑い流せるのとかを見て、それこそニッポン放送で新しくオールナイトニッポン始めますよっていうこの2人を見た時に、しかもその時点で、あの、まずは自分たちで自主製作盤を出してCDが売れて、更にメジャーデビューをしてみたいな時だから、『同い年にこんな大人っぽい人が居るんだ』と思ってたのに、今の話を聞いたらぁ、てんで丸坊主ですよね(笑)。
瀧 てんでダメだよ。しょっぼいしょっぼい。
伊集院 フフ、てんで青二才だよ(笑)
瀧 そういう奴の方がこうなるじゃん?(笑)。伊集院もたぶんそうだと思うけど、そうなるじゃん?(笑) だからね、今さ、昨今のいじめ問題とかあるじゃないですか。いじめる奴いじめられる奴、あのね、そいつらに言いたい、お前ら将来伸びるから今死んじゃダメ!(笑)
伊集院 ブフフフ!(爆笑)。あの、ほんと青臭いことじゃなくて、一周お前ら敵に囲まれたと思うけど、その外側にもっとスゴイ色んなことあるからぁ(笑)。
瀧 今受けた酷い体験はぁ、今のお前にとっては受け入れがたいかもしれないがお前その経験をすると将来伸びるから(笑)。今死ぬな!伸びるから!って感じ(爆笑)
伊集院 お前ビックリするだろうけど、今お前の周りに居る30人全員敵だろ?だけどその周りに300人居て、その周りの3000人が全員敵になる瞬間があって、3万人が急に味方する時があるから、その一層だけで判断するな!(爆笑)
瀧 そう、判断するな!ってことを言いたい俺は(爆笑)
伊集院 すっごい思う。この瞬間の全員敵っぷりって思いだすだけでゾッとするんだけどぉ
瀧 ゾッとするでしょ(笑)
伊集院 ホントなんだよねぇー。
瀧 数時間前までは『仲間になるよ!』って言ってたんだもんだって(笑)。フフフフフ(笑)。
伊集院 いや、それはホント思うんだよねぇ。俺もやっぱりね、39になるとそんな事も言えるようになるんだよね。
瀧 なるなる。そうそうそう。
伊集院 だからね、みんな変な話だけどね、無駄に生きた方がいいよ。無駄に生きると、一瞬一瞬あっから、っていう。
瀧 でも今考えると、みんなが立ち上がんなかった気持ちも『無理ねぇな』と思うんだよね(笑)。
伊集院 すんごい思うねぇ―。いやぁー。
瀧 フフフフフ(笑)
と話していた。
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