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2008年3月24日に放送されたTOKYO FM「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」に、映画監督の黒澤明の長女で映画衣裳デザイナーの黒澤和子がゲストで登場。黒澤監督とジブリに関するエピソードを話していたのですが、ふと鈴木さんが思い出したように話し出したのが黒澤監督から宮崎駿さんへ宛てられた手紙の内容について。ちょっと笑えるエピソードです。 | ![]() |
■会話をしている人
鈴木敏夫 (映画プロデューサー / 株式会社スタジオジブリ代表取締役)
黒澤和子 (映画衣裳デザイナー / 映画監督の黒澤明の長女)
黒澤 ええ
鈴木 そのお手紙がこうやって書いてあってぇ、まぁその前に全作品のね、ビデオだったと思いますけど、当時お送りして、それでぇ見たと。
黒澤 ええ
鈴木 『となりのトトロも良かった。魔女の宅急便も良かった。』
黒澤 うん
鈴木 それでぇー、『ラピュタも本当に面白い。で、ナウシカも更に面白かった。』と。『しかし私がね、なんと言ってもやっぱり心に残ったのは火垂るの墓である。』と。
黒澤 フフ(笑)。火垂るの墓の時はもう、次の日行ったらもう目が真っ赤でした。
鈴木 それを頂いたのがですねぇ、宮崎への手紙なんですよね
黒澤 うん
鈴木 ね、火垂るの墓、あの、高畑勲(笑)
黒澤 そうですよね。一緒だと思ってました。
鈴木 フフフ、それでね(笑)。・・一緒だと思ってらっしゃったんすね、じゃあ(笑)
スタッフ ハハハ(笑)
黒澤 ええ
鈴木 それでその後、火垂るの墓について延々書いてあるわけですよ
黒澤 ええ
鈴木 最初読み始めた宮崎はねぇ、感動して嬉しかったんですけどね、途中で火垂るの墓の話になった時にね、ちょっと顔色が変わりまして。フフフ(笑)。で、読んでったの最後まで(笑)
黒澤 たぶん、トトロが一番好きだと思います
鈴木 あ、そうですかぁ
黒澤 ただ、一番、その、手紙を書く直前に観たのが火垂るの墓だったんで、
鈴木 なるほど
黒澤 自分はジブリといったら宮崎さんしかやんないと思っているから、一生懸命、あの、いやあの、結構サービス精神がある人なので、あの、『それを書かなきゃ!』と思ったんだと思いますよね。
鈴木 なるほど
と話していた。
コメント
PineWood | URL | -
高畑勲
黒澤明監督がスタジオ・ジプリのアニメーション映画が好きだったという点が面白い!絵コンテに拘った手作り映画の共通性なのだろうかー。高畑勲監督の(蛍の墓)にも涙して…
( 05:46 )
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