久米宏が語る報道哲学と地雷原を無邪気にダッシュする赤江珠緒の真骨頂

07:33

2013年4月17日に放送されたTBSラジオ『赤江珠緒 たまむすび』にはゲストに久米宏さんが登場。ちょっとした伝説の回になりました。まぁ1度で2度おいしい話です。久米さんの報道哲学と赤江さんの天然ぶりを存分に堪能できます。

この日の放送でも話していましたけど赤江さんってテレビとラジオでは全くキャラが違うんですよね。テレビでは芯の通った強い女性みたく写っているけどラジオではおバカな発言を連発する天然いじられキャラ。まるで別人です。今回は、その二つの赤江さんが入り混じって事故っちゃってます。大先輩の久米さんにキャスターとしての心得を聞いて、久米さんが最高に気持ちよくなっているところで自ら地雷を踏む。失礼に気付いて慌ててフォローするも小田嶋さんがダメ押しみたいな。最高です!
久米宏と赤江珠緒



■会話をしている人物

久米宏 (フリーアナウンサー)
赤江珠緒 (フリーアナウンサー)
小田嶋隆 (コラムニスト)
博多大吉 (お笑いコンビ「博多華丸大吉」)



赤江 いやぁでも、久米さんにお聞きしたいのは、ちょっとあの、私もちょっとそういう仕事に携わっている部分もあるんですけども、何かホントに因果な部分があると言いますか、こう、ニュースを、こう扱うとき、久米さんは18年半もニュースステーションをやられていましたけど

久米 はい

赤江 何だろ・・・非常に勇気がいるというか、1つ発言するにしても、こっちが正解じゃない、こっちも正解だったり。・・とっても難しい部分ってあるじゃないですか。

久米 僕は最初っから割り切っていましたからね。あの、公正なニュースの伝え方って有り得ませんから。

赤江 あぁー

久米 絶対それは考えれば考えるほど無理なんですよ。公正なニュースって。

赤江 はい

久米 だったらどっちかに踏み込んだ方が分かりやすくなりますよね、ニュース。

赤江 うーん

久米 あの、それは分かってほしいと。僕はいつもどっちかに踏み込んでいるんだと分かってほしい。オリンピックは反対なんだって踏み込んでて、いつも小田嶋さんと話し合うけど(笑)

赤江 アハハハ!(笑)。よく仰っていますよね(笑)

久米 どっちかに踏み込んでるん・・・『僕の立場はどっちかに踏み込んでいますよ。ど真ん中にいませんよ。』っていうのを分かって頂こうってのを僕は意識しましたよね、ニュース番組の時。

赤江 あぁー、へぇー

久米 だから、『公正は有り得ません。』ってことは前提で話していますっていう風でしたよね。

小田嶋 今でこそそうですけど、ニュースステーションが始まった頃、それは凄くね新鮮なことでしたよ。あの、キャスターをやっている久米さんが、どっち。あの、このニュースにはこっちで、このニュースはこう思っているっていうことが伝わってきちゃうニュースってのは凄く珍しいことだった。

赤江 そうですね

小田嶋 その前はね、あのぉ、アナウンサーの方ってのは、あの、黒子の人形じゃないですけど、そういう形の構え方であのぉ、『ニュースを読む』って言っていましたから、そもそも。全然違いましたよ。

赤江 あぁー。今でもね、こうテレビ朝日でね、伝説のように伝わっている言葉がありまして、私久米さんとお会いするのは初めてなんですけども、久米さんの言葉として教えられたのは、そのニュースをやっている時に、『51人にそれが良いと思われたら49人に嫌われても構わない』と。

久米 うん。構わない。

赤江 久米さんが仰った言葉ですか?

久米 そうですねぇ

赤江 それくらいの感覚で踏み込まないとぉ、ただただこう舐めているだけでは駄目なんだっていうことを・・

久米 まぁラジオもテレビもそうですけど人間って根が卑しいじゃないですか。皆に好かれたいって思っちゃうんですね人間って。

赤江 うんうん

久米 まぁ言い方変えると、誰にも嫌われたくない。

赤江 そうです。

久米 で、皆に好かれたいと思うとね、誰も好きになってくれないですね。

赤江 あぁー。でも出来ることなら敵は作ったら面倒くさいとかね、ありますでしょ?

久米 うん。敵は作んなくていいですけど、そう皆に好かれるのは不可能ですから

赤江 あぁー

久米 だからホントに分かってくださる方だけ分かっていただければ・・・後はいいや!みたいなね(笑)

赤江 アハハハ!(笑)

小田嶋 地雷をバンバン踏みに行くんですね、じゃあやっぱりね。

赤江 そうですね!(笑)

久米 割り切るしかないですよ。

小田嶋 地雷原ダッシュですよ。

赤江 でも久米さんのニュースってそういうところありましたよね。バーッと突っ込んで後は知らんみたいな(笑)。別にどうなってもいいさみたいな(笑)

久米 今、かなり酷い言い方したんじゃないですか(笑)。後は知らねぇ、どうとでもなれみたいな(笑)

赤江 いやいやいや、そんなんじゃないですけど(笑)。その切り替えの素晴らしさの、何て言うかな、あのぉ、軽やかさというか、あのぉ明るさというか

小田嶋 しかも何か言った後にねぇ、駆け抜けて行って後姿だけ残してどっか行っちゃうっていう感じが素晴らしかったですね。

赤江 ツフフフ(笑)

久米 どうもねぇ、だんだん話の方向が(笑)。・・・あのね、最新のやつ見ました?ボストンの事件の。今ふと思い出したんですが。(※こうして話は別の話題へ )


と話していた。
 
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