2013年の6月4日に放送されたTBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ!」にて、国際ジャーナリストの小西克哉さんがアメリカ軍内部で女性兵士に対してのレイプやセクシャルハラスメントの調査結果について話していました。アメリカの女性兵士の3分の1がレイプ被害、ハラスメントにハードル下げたら3分の2が被害に遭っているという衝撃的な調査結果です。耳を疑いました。 | ![]() |
■会話をしている人物
小西克哉 (国際ジャーナリスト / 国際教養大学客員教授)
荒川強啓 (フリーアナウンサー)
片桐千晶 (フリーアナウンサー)
片桐 えぇ!
荒川 1割くらい
片桐 うん、私も1割くらい・・
小西 良いところですね、だいたい14%。でももう1割以上ですねぇ。
荒川 そうなんだねぇ
小西 あの、もちろんその、戦闘部隊に入っているのは、あぁ、の人は少ないです。戦闘部隊に入って良いっていう解禁は非常に最近だったですからね。だから基本的にはやっぱりもうちょっと後方とか、それからぁ、やっぱりアレですよね・・
荒川 つ、通信とか
小西 通信とかね。どちらかと言いうと、まぁ言っちゃアレだけど頭使わないといけないところが多いですよね。
荒川 はい
小西 女性、非常に優秀な方、多いと言われているんですよね。
片桐 うーん
小西 で、その女性に対しての様々な性暴力が、あの、特にこれ、去年から今年くらいに掛けて急にこういったものの報告が増えています。
荒川 うん
小西 で、どのくらい有るかというと、これやっぱり全体像がなかなか分からない。つまりほら、申告しないと出てこないでしょ?
片桐 あぁー
小西 でぇ、申告されているだけで、全体のですね、女性のなんと3人に1人がレイプされている経験があるという・・
片桐 そんなに多いんですか!!
小西 お、驚く・・・33パーセントか4パーセントなんです。
荒川 あらぁ
片桐 えぇーーー
小西 これ国防総省が認めている数字なんですよ? 3人に1人ですよ?
荒川 すごいねぇ
片桐 本当はもっと多いかもしれない
小西 そう、申告されているだけでね。
片桐 えぇーーー
小西 3人に2人は、いわゆるその、ハラスメントを含めたことを受けたことがある。
片桐 うん
小西 だからそれぇ・・・この数字ってのは尋常じゃないですよ。
荒川 大統領をはじめとして軍幹部はどうしてんの?
小西 いやもちろんですからオバマさんは、もうこれは先月からですけど、これはもう・・『National disgrace』。こく・・もう国の恥だって、いうこと言いましたけど
荒川 うん
小西 それを橋本大阪市長が引用したんで、なんか信憑性がちょっとね(笑)。あの人が言うと人の国のことをなんか・・『自分ことを棚に上げて』、みたいな事になっちゃうんだけど、これホントに深刻な問題であって、あのぉ実は橋本さんがどうこう言う前にもっとホントは、日本のメディアは指摘しなきゃいけないことだったと思うんですけどね、そのくらい多い数をじゃあアメリカ軍はどうしようと思っているのか。
荒川 うん
片桐 はい
小西 もちろんコレ、何十年にも渡って、女性がずーっと参画してからね、そういった問題って色々と言われていたんだけども、これあのぉ特に、あのぉ最近になってアメリカ軍の中でそういったその、いわゆるその、問題とか相談とかを積極的に取り上げるという制度が色々充実してきたんですね。つまり今までは、『直属の上司に、何かあったら言いなさい。』という制度だったんですよね
片桐 うん
小西 これじゃあ言えないですよ
荒川 うん
片桐 あぁー
小西 そりゃ例えば内部告発の問題でもそうじゃないですか。
片桐 はい
小西 だいたい色んな例えばNGOとかも有るんですけど、その女性の兵士、現役とか退役の人をサポートするような。みんなそれ何か言ったら一発で、例えば嫌がらせを受けたりだとか、あのぉ、『そういった物凄い恐怖があって言えなかった』って、ということを言っているんですね。
荒川 うん
小西 で、この権限、つまり申し出る制度を変えて、別の部局に、それをその・・対応を設けたということが結構ドッと数が増えてきた原因になっているわけですね。
片桐 うーん
小西 でぇ、その、いわゆる何ていうのかな、様々あって、ハラスメントって例えばこういったことを、『セクシャルハラスメントとかを無くしましょう』という講習会みたいなものを例えばやったら、やった後で例えば男の兵士が、その上で例えば裸踊りをするとかね。
片桐 うん
小西 それは嫌がらせじゃないですか。
片桐 はい
小西 そういったことを講習会の所で平気で、あの何ていうか、あの、えぇあのぉ、ほとんど『関係ねぇよ』みたいなことでやるわけでしょ。そういうことをやるとか、それからもちろんその、レイプというのは様々なケースがあるので、これ一概に、一般的には言えないんですけれども、あのぉー、まぁとにかくそういった事をどう処分するかというのは基本的には軍法会議なわけじゃないですか
荒川 うん
小西 基本的にはマーシャルローで対応すると。これは統一軍事裁判法ってのが中にあるわけですけど、
片桐 はい
小西 つまり一般の我々の刑法、ということではないというのが一般論なんですね。で、ここが一番不透明だと、いうことで今アメリカの、これは上院の中の、あの軍事委員会の中でも女性の議員が、あの、二人ぐらい居るんですね。
片桐 ええ
小西 え、その人が中心となって、上院で、この、今月に入って様々な公聴会が開かれて、『で、どうするか?』。で、軍の関係者をガンガン呼び出して来ているんだけど、軍の関係者に非常に危機意識が少ない。
片桐 うーーん
小西 『危機だ!危機だ!』とは口では言うんだけど、実際に実行しない。
と話していた。
■補足:アメリカ軍の性処理の内製化
先日、橋本大阪市長の米軍に風俗活用の件で、社会学者の宮台真司さんがTBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」の中で『アメリカ軍は近年女性兵士を入れて性処理の内製化を図っていて、その結果、女性兵士への性的被害が増えている』という趣旨の話をしていていました。その時は「へぇー」とか思っていたんですけど、数字については言及されていなかったのでスルーしていました。3分の1がレイプ被害って尋常じゃないですね。
■補足:自衛隊の女性隊員の18.7%が性的関係の強要を受けている
三宅勝久著『自衛隊という密室―いじめと暴力、腐敗の現場から』という本の中で『女性隊員のうち18.7%が性的関係の強要を受け、強姦・暴行および未遂は7.4%にものぼり、自衛隊全体で700人以上が強姦・暴行および未遂の被害を受けている』というアンケート調査の結果が掲載されています。日本の自衛隊の女性隊員も約5人に1人の割合でセクハラを受けて、約13人に1人の割合でレイプ目的で襲われるということですね。
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