水道橋博士が語る「本当にあった世にも奇妙な物語」

04:13

2009年5月29日に放送されたTBSラジオ「小島慶子 キラキラ」にて水道橋博士が本当にあった「世にも奇妙な物語」を語っていた。ある日見知らぬ電話番号から着信があり、そこから奇妙な展開でタモリさんに辿り着くという、博士の鉄板エピソードです。タモリと水道橋博士
■会話をしている人

水道橋博士(浅草キッド:お笑い芸人)
小島慶子(TBSアナウンサー)



博士 これは鉄板の話なんで、過去に色んな所で語っているんですけど、一番詳しいバージョンで今日、話したいと思います。

小島 はい(笑)

博士 2003年1月10日の事です。ええ、だから今から6年前ですね。当時は子供も居なかったので、かみさんと自宅で夕食後まったりしている時に俺の携帯電話が鳴ったんですね。でまぁ、だいたい登録を見ますから、あっこれは登録外だな、取ろうか取るまいか迷ったんですが瞬間的にパッと取ったんですね。

小島 はい

博士 で、『もしもし。そちらモリタさんでしょうか?』。まぁ相手の第一声なんですけど。もちろん最初は、当然ただの間違い電話かなって思いますよね。

小島 はい、モリタさんじゃないですもんね。

博士 で、瞬間的にね『あっ違いまぁーす』って言って切ろうとしたんです。で、普通なら向こうも『あっ、すいません』って言って終わる話じゃないですか。

小島 はい

博士 そしたら相手が食い下がってきたんですね。『あの、すいません。じゃぁ、そちらはモリタカズヨシさんじゃないですか?』って。

小島 おー?

博士 これちょっと不思議なフレーズを、固有名詞を出してきたんですけど。

小島 はい

博士 でまぁ、モリタカズヨシっていってねぇ、笑っていいともは森田一義アワーじゃないですか。その名前が、タモリさんの本名であることは直ぐに気が付くんですけど、俺も芸能人なんで、逆に俺の電話番号を誰かが知ってですよ、誰かがイタズラ電話を掛けて、周りではやし立ててやっているのかな?って。

小島 はい

博士 今までもね、『たけしですけど』ってモノマネしながら周りではやし立てて面白がるってパターンは何度もあるんです、僕の中で。

小島 大変ですねぇ(笑)

博士 だからちょっと迷惑そうに『違いますよ』って言ったんですね。

小島 ええ

博士 そしたらですね、『すいません』って、まだ食い下がってきて。『じゃぁ、モリタカズヨシさんをご存知ですか?』って言ってきたんです。

小島 ちょっと怪しいですねぇ

博士 ええ。で森田一義さんをご存じじゃない人なんて珍しいですから

小島 ハハハハ(笑)

博士 相手も口調が真剣で、このぉー、間違い電話でもイタズラ電話でもない様子で・・。イタズラ電話だったら、もっと愉快犯的な言葉のトーンあるじゃないですか。周りではやし立てるものもないし、何かちゃんと聞いてほしいっていう感じがあったんですね。

小島 うーん

博士 で、俺もちょっと言葉を正してですね、『あのー、大変失礼ですけど、そちらが言われているモリタカズヨシさんが、もしかしたら笑っていいともで司会をされているタモリさんの本名だとするなら、俺に限らず日本中が知っているんじゃないでしょうか?』と、ちょっと慇懃無礼(いんぎんぶれい)な感じで言ったんです。

小島 ええ(笑)

博士 そしたら『そうなんですが、そしたら、タモリさんこと森田一義さんとはそちらで連絡が付きますか?』と返してきたんです!

小島 うーん?

博士 これ執拗に食い下がる電話なんで、僕もしかしたら犯罪捜査の、おとり捜査かなんかに巻き込まれているんじゃないかなと。

小島 うん

博士 かって僕はそういう経験もしたことがあるんで

小島 あぁそうなんですか。

博士 だからちょっと、こう、警戒心を深めたんです。

小島 うんうん

博士 で、『よく事態が呑み込めないんですけど、これは一体何のご用件なんですか?』って言ったらば、『実はですね、こちらでタモリさんのものと思われる財布を拾ったんです』って言うんです。

小島 えーーー!!お財布!?

博士 でもそれ半信半疑でしょ?そんなこと言ったって。

小島 ホントかなぁ

博士 しかも『その財布の中に何が入っているんですか?』と言えば、森田一義名義の免許書ね。それで、船舶の1級免許。で、クレジットカード、各社沢山ありまして、で大手電機店のポイントカードがかなり入ってて、で、自宅の鍵まで付いてるって言うんです。

小島 えー、そんなものを落とす・・

博士 はい。で、免許証には、『写真付いていますよね?』って確認したら、『それが紛れもなくタモリさんだと思われるんです』と。まぁそれはそうですよね。出身地も分かれば、顔も分かれば、森田一義で。

小島 えー

博士 で、『それをどこで拾われたんですか?』って言うと『西麻布の交差点の垣根に捨てられた物を偶然拾ったんです』と。『私自身は麻布の方でレストランの厨房で働いていまして、怪しい者でも何でもありません』と。

小島 えっ、何でそれが博士の所に掛かってくるの?

博士 そうなんです!事情は分かったんですが、解せない疑問が浮かび上がってくる。ね?財布はタモリさんので間違いないでしょう。でも何故この俺に電話が掛かってきたのかと。

小島 ねぇ

博士 それを聞いたんです。そしたら『財布の中に電話番号のナンバーだけが書かれた、ちぎれた紙にメモがあった』って言うんです。

小島 うーん

博士 で、そこでハタと思い出して。あぁ!年末のタモリ倶楽部の時にタモさんとオーディオの話をしてて意気投合したんですよ。で、タモさんが見せてくれるって言うので『ちょっと連絡先教えといて』って言われて、俺がメモの走り書きを電話番号だけ書いて渡したんです!

小島 はいはい!じゃあ、それが入ってたんだ、お財布に!

博士 そうなんです!そして、あっ分かった!て、『とにかく連絡取ってみます』って答えたんですけど、タモさんの連絡先なんか知らないからタモリ倶楽部のカメラマンに連絡して、それから何とかタモリさんの現場マネージャーの携帯電話まで辿り着いて、で、取り急ぎ、かくかくしかじか説明すると電話の向こうで『やったー!出てきたー!』って

小島 わー!探してらしたんだ!

博士 そう。『三日前タクシーの中で紛失してて、免許書が入っているから、いいとも休まなきゃいけないと思ってたんですよ!再発行のために。』

小島 そっかそっか!うわー良かったじゃないですか。

博士 すごく喜んでて。そしたら2時間後に僕の携帯の電話が鳴って『タモリですけど。』

小島 うわー!!

博士 『いやはや助かりました。実に奇遇というか運命だねー!是非お礼をしたいから、今度食事にでも来てくれるかな?』と。で僕が『いいとも!!』って答えたって言うね。

小島 ハハハッハ!(笑)

博士 リアルテレホンショッキングっていう

小島 本物だぁー!(笑)ダブルの意味で本物だ(笑)

博士 まぁ、あれから6年経っているんですけど、いまだに誘われていないっていう(笑)

小島 空手形じゃないですか(笑)

博士 これ、定番なんですけど本当にあった世にも奇妙な物語ということで。


と語っていた。

 
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