武田鉄矢が語る【皿洗いのバイト帰りに妊娠7か月の女房と笑いながら登った貧乏坂】

13:39

2014年1月27日に放送された文化放送「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」にて、武田鉄矢さんがご自身の貧乏エピソードを語っていました。この日はターリ・シャーロット著の『脳は楽観的に考える』という本を取り上げて「陰気な猿は猿のまま。楽観的な猿のみが人間になった。」という言葉を交えながら人間の進化の過程の紹介。そして武田さんご自身のどん底エピソードに話が及びました。泣けます。武田鉄矢

■会話をしている人物

武田鉄矢 (歌手 / 俳優)
水谷加奈 (文化放送アナウンサー)



■補足

海援隊で仕事がほとんどない頃、武田さんはメンバー3人で「売れっ子ごっこ」をやっていたそうです。たまに入った仕事終わりに「この後の予定が入っていますから」と言ってダッシュでスタジオを飛び出していく。そんな芝居をしていたそうです。そのエピソードの次に話してくれたのが今回書き起こした奥さんとのどん底エピソードです。



武田 あれも一種の女房の芝居かもしれないけど、紅白を出た次の年にまったく仕事が無くなってさぁ、給料4カ月間無いんだ。「いやぁ、こりゃダメだな」と思って

水谷 はい

武田 事務所を辞めようと決心して、次の事務所に行くまでの間、食いつなぐ為に女房と二人でスナックでバイトやったんだよ、皿洗いの。

水谷 そんなことがあったんですかぁ!?

武田 うーん。原宿の鉄板焼き屋さんだったけど、4千円貰えるんで・・・で、夕方から深夜の1時2時まで皿を洗っているだけで。女房妊娠してんのよ。不安だったぁー。

水谷 はい

武田 4月に生まれるって言われた、うぅ、そのぉ、妊娠7か月6カ月の女房と仕事が1本もない俺なのよ。

水谷 はい。

武田 で、みそかの鐘(大晦日)を聞いて、4千円もらって、原宿のバイト先から恵比寿まで歩いて帰ったの。

水谷 はい

武田 で、女房のお腹を冷やさないように・・もう貧乏だったから2人寄り添うしかないのよ。

水谷 ええ

武田 もうホントに忘れもしないけど今でも。青山学院を抜けてコカ・コーラボトラーズの本社がある坂道があるのよ。そこに来た時に女房が突然、真っ暗いみそかの闇、まぁ正月になってたけど上りながら『よぉーく見とこう』って言いだしたのよ。で、「何を?」つったら『ここ、どん底だから』って。

水谷 おぉー

武田 『この風景をよく見とこう』って、どん底の。

水谷 はい

武田 『で、今度出世した時に、あそこからやり直しましたって、そんなエピソードにしよう』って

水谷 フフ。なんか涙が出そう・・ふふふ(泣き笑い)

武田 おい、泣くなよ!(笑)

水谷 えー!そんなことあったんですかぁ!?

武田 うん。で、女房とその貧乏坂を登ったんだよ。「ホントだぁーな」って言って二人でゲラゲラ笑って

水谷 はい

武田 もうそん時はホントにどん底だからぁ

水谷 でも笑うしかないみたいな感じですね

武田 もう笑うしかないんだよ。で、間違いなくどん底なんだよ。何にも年明けても仕事が来ないんだから。予定が入っていないんだから。

水谷 はい

武田 そんでその坂を登ったんだよなぁ。でも、そのお芝居の中から2週間も経たないうちに「映画に出ませんか?」って俺に来たんだよなぁ(笑)

水谷 あぁ

武田 あ!ゴメンナサイ、時間一杯になってしまいましたが、「あなたの楽観的な態度が運命を変える」というね、そんな体験を我が身をもって語らせてもらった本日でございました。


と話していた。

 
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