姜誠が語る韓国の体育教育とセウォル号事故【韓国国民の8割は泳げない】

21:33

2014年5月20日に放送されたTBSラジオ『荒川強啓 デイ・キャッチ!』にてルポライターの姜誠(カンソン)さんが韓国の体育教育とセウォル号事故との結びつきについてお話ししていました。韓国国民の8割は泳げないし、海洋警察でさえも3割はカナヅチだというのは驚きました。泳げないから逃げられないし、助けられないわけだ。姜誠

■会話をしている人物

姜誠 (カンソン / ルポライター / 在日コリアン三世)
小西克哉 (国際ジャーナリスト / 国際教養大学客員教授)
荒川強啓 (フリーアナウンサー)
片桐千晶 (フリーアナウンサー)



 ・・・。実は韓国のスポーツ文化から今回のセウォル号の事件を、いや事故ですね、読み解くことが可能だと、いうことを今回はお話しできたらと・・

荒川 え!スポーツから見えるんですか!? そ、それはどういう事なんですか?

 ええとですね、韓国サッカー強いですよね。

荒川 ええ
片桐 うん

 当然、裾野が広くて沢山の競技者がいると思うんですけどね・・

荒川 思います
片桐 うんうん、思います

 実はですね、韓国は体育、学校の体育ってのがほとんど無いんですよ。

片桐 え?そうなんですか!?

 やっぱりね、受験戦争が厳しいんですよね。それとね、まぁ儒教の影響が強くて、身体を動かすより座って字を書く方が偉いと。

小西 そこだよね
片桐 へぇー。

 それで例えば野球にしてもサッカーにしても日本の場合は4千以上、えぇ、高校のチームがあるんですね。

荒川 ええ
片桐 部活でねぇ。

 韓国でね、僕ちょっと調べてみたんですけど、これ2010年の数字なんですけど、えー、日本の高校サッカーが4174校。選手は15万人です。

荒川 うん

 それに対して韓国は、137校。

片桐 はぁーー。

 それからですねぇ、高校野球はですね、53チーム。

荒川 うん
片桐 えーー、少ない。

 それから水泳。30ちょっとしかない。

荒川 えーー。

 例えば日本の水泳連盟に尋ねるとですね、マスターズまで登録した人も含めると日本は22万人の選手がいるそうです。韓国は4千人です。

荒川 ふーーん!

 つまりですね、サッカーも野球も水泳も、競技でやっている人はプロ中のプロ。もう高校くらいからほぼプロとして活動するんですよ。

小西 はぁー。
片桐 へぇーー

 専門の体育高校に行って、そして大学に行って、そしてプロになると。

小西 普通の高校とかじゃなくって専門のスポーツ科みたいなところですか

荒川 ぶ、部活じゃなくて。もう一流の選手を育てようという。

 選ばれた、限られた少ない人数の人から、選手が23人が出ているんですね。(注:前段で話していたサッカーW杯メンバー23名のこと

片桐 ふーーん
小西 それはそれでまた優れた選手が出てくるでしょうね、逆に。

荒川 だから超エリートは、超・超エリートなんだ。

 で、当然水泳もですね、超・超・超エリートしかやりませんから、基本的に韓国人は泳げない、カナヅチなんです。

片桐 え??み、みんなですか?

 だいたい8割以上は泳げないと思います。

小西 学校でそうだ・・・体育の時間にプールやらないからだ。

 体育があるんですけど、体育の時間自体が少ないですし、それから水泳が必修化されていないんですね。

小西 なるほどなるほど。
片桐 へぇーー!!

小西 プールがあるところも限られているの?

 高校が・・・えーっとですね、プールがあるのが全体の1.5%ですね。

荒川 ふーーん!
小西 あそうかそうか。だからみんな・・そりゃ飛び込むのビビっちゃうよね

片桐 セウォル号の・・

 セウォル号に残された人達もですね、泳げない人が大半なんですね。

荒川 あ、ライフジャケットを付けても、海に飛び込むってことは。

小西 だって怖いもんねぇ。水に入るのが怖いんだよね。

 そうなんです。だから大韓水泳連盟ってのがあって、そこに電話取材をしたんですけど関係者が言っていたのはですね、『ライフジャケットがあって目の前に見えるところに船が来ていても恐らく高校生たちは海に飛び込めなかっただろう』と。

小西 あー、そうかぁ、逆に。
片桐 えーーー。

荒川 海というものを体感していないから分かんないんだ。

 あの、泳がないんですね。海には行きますけど、甲羅干し(注:日光浴のこと)や波打ち際の・・

荒川 あ、浜辺だけで
片桐 海に入らない

 そうです。日本のように背の届かないところで泳ぐってことは、実はないんです。

片桐 えーーーー。
荒川 でも海洋警察は仕事だもん、泳げるでしょ?

小西 そりゃエリートだから(笑)

 海洋警察は、えー、まぁ韓国国民が8割泳げないとしたらですね、海洋警察はちょっと頑張ったんですね。それでも6割が泳げない。

小西 アハハハ!(笑)
荒川 えーーーー!!!

片桐 海洋警察が6割泳げないんですか!?

小西 ダメじゃん!

 実はコレですね、KBS(韓国公共放送)が短いニュースで伝えたんですけど、韓国からすると当たり前のことなんで、あんまり大きなニュースにならなかったんです。

小西 あー、そうかそうか。
片桐 国内では

 それで日本ではそれは配信されなかったんです。

片桐 へぇーー。
小西 なんか目からウロコですよねぇ

 生徒たちがほら、窓からガンガン叩いていたじゃないですか。助けてくれと。

荒川 ええ。
小西 うんうん。

 で、それを遠巻きに見ていたという海洋警察もですね、実は人員が1万1千人いるんですが、全く泳げないが3割、500メートル以下しか泳げないが3割。

荒川 えー!500メートル以下?

 はい。だから実際は救助が出来なかったんですね。

小西 教えてやろうかなぁ。1キロくらい泳げるから(笑)

 で、日本の海上保安庁だと5マイル(約8km)と9マイル(約14.5km)を必ず泳ぐんですね。

荒川 ええ

小西 いや、見ててね、大丈夫か?みたいな動きだったですよ。素人の僕らが見ててもね。

片桐 うーーーん

荒川 ということは、先ほど姜さん冒頭で仰っていた・・・実はスポーツ界から見る、その事故ってのはそういう背景があるわけですね。

 そうですね。政府の社会システム的にマズイ部分もあるんですけど、韓国のスポーツ文化と言いますか、そういった所からも今回の事件が、まぁ、悲惨なものになるっていうね、そういう事は十分に読み取れたっていうことですね。

荒川 そういう総括みたいなものは韓国国内で報道されているんですか?

 えっとですね、実はあんまり報道されていなくて、ここに来て野党がライフテクニックとして水泳を学校でやるべきだと法案を出すって言っています。


と話していた。

 
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