小田嶋隆が語るイスラム国問題『今こそ生ぬるいことを言おうよ』

12:14

2015年2月2日に放送されたTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」にてコラムニストの小田嶋隆さんが先日起こったイスラム国による湯川さん後藤健二さん殺害について語っていました。小田嶋隆



■会話をしている人物

小田嶋隆 (コラムニスト)
赤江珠緒 (フリーアナウンサー)
カンニング竹山 (お笑い芸人)



小田嶋 あのー、平静でいらんないでしょ?

竹山 はいはい

小田嶋 平静でいられないってことは人間として当たり前のことで、その平静でいられないことが間違っているわけではないんですが、

竹山 うん

小田嶋 その平静でいられない時に決めた判断を先に進めるのはあまり良いことじゃないなぁと思うんですよね。

赤江 うーーん

小田嶋 テロに屈しないというのはもちろん大切なことなんですよ。

赤江 ええ

小田嶋 ですけど、今こういう状況の・・ちょっと感情的になっている時の言葉をあんまり広めたりとか、あるいはすごく悲しみとか怒りとかっていうところに居る時の判断ってのを決断にしてしまうのは避けないといけないというのが、とても思うことで。

赤江 うん


さらに、次のように語っていた。


小田嶋 私は・・・こう言っちゃって良いと思うのは、単なる冷静とか静かにっていうんじゃなくて、こういう時はどっちつかずの生ぬるい意見ってのを誰かが言わないといけないってのを・・・とても思っているんです。

赤江 うーん
竹山 ええ

小田嶋 すごくね、旗幟鮮明な断固とした、あるいは毅然とした意見を言いたくなるんですよ。基本的にはムッとしていますから。

赤江 はいはい

小田嶋 そうすると、机ドンと叩いて断言するみたいな意見になびきがちなんですよ

赤江 うん

小田嶋 だけど、「それもそうだけど何とかだよね、ごにょごにょ」っていう、すごく歯切れの悪い、曖昧な、あるいはどっちつかずの・・

赤江 なんか中道とかね、中庸って言われているのはね、日本に昔からある文化ですけど。ある意味今となっては高度な文化のような気がしますねぇ

小田嶋 そうですよ。特にこういう状況では一番中庸な意見が必要な時なんだけど、みんな興奮している時に真ん中で生ぬるいこと言ってると一番間抜けに見えるんですよ。「なにお前お花畑の生ぬるいこと言ってんの?」っていう話になるんだけど、今こそお花畑な、ぬるま湯なことを言って、、

赤江 うん

小田嶋 で、最前線にいる人たちには絶対にそういう生ぬるい意見には耳貸さないんですけど、彼らの耳に生ぬるい意見を届ける方が、戦場にいる厳しい意見、冷徹な意見を平和な場所にいる我々が聞くことよりも大切だと思う。

竹山 うーん

小田嶋 生ぬるいことを言おうよ、と。


と話していました。
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