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2012年4月26日に放送されたTBSラジオ「たまむすび」にて、ゲストとして出演した毒蝮三太夫さんが2011年11月21日に満75歳で亡くなられた落語家の立川談志さんの最期について語っていた。 |
毒蝮三太夫(タレント、ラジオパーソナリティ)
赤江珠緒(フリーアナウンサー)
ピエール瀧(ミュージシャン)
赤江「うん」
瀧「うん」
毒蝮「その時には彼は車椅子に乗ってたのね。」
赤江「ええ。」
毒蝮「その時に、俺に会った時に『おう久しぶりだな』って言ったらね、『おう、おう』つった時に表情がないんですよぉ」
赤江「ええ」
毒蝮「身体も悪くなってたし、それから足もちょっと萎えてきたから車椅子に乗っけてたわけね。で、その時には俺は『ダメだなぁ。良くなる可能性は薄いな。』と思ったの。それからいつ電話が掛かってくるか、いつ亡くなったっていう電話が・・それが恐ろしかったね。」
赤江「はー。」
毒蝮「だから彼が死にかけた時って言うかね・・・だから家族にも・・皆んなに見せないように家族が守ったわけですよ。彼がそれからどんどん衰弱して」
赤江「うん」
毒蝮「弟子にも見せない、志の輔にも見せない、談春にも見せない。ね、里う馬にも見せない、誰にも見せない。家族だけで見守って、それで素晴らしい家族になったのよ。」
赤江「へぇー。そうだったんですね。」
瀧「・・最後にね。」
毒蝮「だから彼が病んだために家族が結束したの。それを娘の弓子っていうのが、あの、日記をね、本に出して(注:『ザッツ・ア・プレンティー
赤江「はぁ、そうだったんですね。」
瀧「皮肉なもんですね、何かね。」
毒蝮「彼が病気になったんで家族が固まったのよ。で、いいパパになったの。」
瀧「でも固まった時にはもう終わりが見えている段階でしかなかったという・・」
毒蝮「そうそう、誰にも見せないって・・・だから俺は笑い話でね、さっき品川駅で突き落とそうとした話をしたってのは笑い話で出来るからいいけど、やっぱり彼が本当に弱った時には、笑えなかったよね。」
赤江「あぁそうですよね」
毒蝮「で、誰にも言わなかった。」
赤江「うん」
毒蝮「『談志師匠はどうですか?』って聞かれるから『元気だよ』って言うしかなかったね。」
赤江「うん」
毒蝮「でも辛かったですよ。元気じゃないんだもん。」
赤江「はぁ」
毒蝮「お母さんは今でも存命なんですよ?お母さんは、まだ元気でいらっしゃるんだけど、、逆縁になっちゃった。」
瀧「うん」
毒蝮「今考えると、一日でも長く生きてもらいたかったけど、あの病だったら、ガンもあったしね、それから喰えないから衰弱してたし。で、声が出ない落語家ってのはそりゃ死んだと同じですよ。」
瀧「蝮さんにしてみたらもう元気でクソ生意気な時代を知っていわけですから、そりゃショックですよね。」
赤江「でもやっぱり強烈な思い出をね、皆さんに残した・・」
毒蝮「そういう意味ではね、親友ってよく言うけどね深い友の深友だって字を書きたい」
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