2013年3月22日に放送されたTOKYO FM「田原総一朗のタブーに挑戦!」で田原総一朗さんが日本と中国のジャーナリズムの現状について語っていた。日中ジャーナリスト交流会に参加した田原さん、そこには言論統制というイメージから遠くかけ離れた中国人ジャーナリストの姿かあり、一方で日本メディアはウケ狙いで不毛な中国批判を展開しているというお話です。 |
田原総一朗 (評論家・ジャーナリスト)
本郷明美 (フリーライター)
本郷 おぉー
田原 政府の、言ってみれば広報担当相が、あの、事務局で、政府の目の前で言えるわけ。そこまで言えるようになってるの。
本郷 なるほどなるほど。政府の前で政府批判、党部批判が出来ると。
田原 さらに、こんなことも言った。『実は、ずっと長い間、中国は日本に対して歴史認識ってことを言った』と。
本郷 それは、せ、戦争・・
田原 歴史認識って何かというと。ね、『日中戦争で日本は中国に侵略した!』と。あるいは、『南京で20万とも30万ともいうんだけども、大虐殺をした!』と。
本郷 はい
田原 『コレは何だ!』と。『日本は酷いことをやったじゃないか!』と。
本郷 謝れと。ええ。
田原 『・・こういう事を今まで言っていた』と。『なんで今までこんなことを言ったのか』と。これ中国側が言っているんですよ?
本郷 はい!え?はい。
田原 『何でそんなことを言ったのか』と。『今まで中国は弱かった』と。で、『日本と対等にね、論争をする、話し合う、交渉をするには、それを持ち出さないと日本に負けちゃう。』
本郷 そんな事を言ったんですか? はぁーー。
田原 うん。『だから言っていた』と。で、『ところが今中国が自信が出てきた。もうこういう事は言う必要が無くなってきた。もう言いません!これかはら歴史認識なんて言わない!』、こんな事まで言える。
本郷 スゴイですねぇー。
田原 そういう事をね、僕は・・
本郷 身を持って田原さん感じてらっしゃる
田原 で、ドンドン中国のジャーナリストたちが色んなことを喋るようになってきた。だから、どうも今ねぇ、尖閣事件、尖閣・・・
本郷 尖閣諸島事件以来、ええ
田原 尖閣事件で、日中間がこのぉ、非常に関係が悪くなって、どうも中国の悪口を言う、批判する、中国が今日本に来るぞ!、と。襲って。ってなことを言うのがね、流行になり過ぎている。
本郷 うーーん。その論調について伺いたいんですが、その、まぁマスコミ、例えば朝日新聞なども、割と親中かなと思っていた新聞も割に・・『強行だ!』と、みんながそっちに行っていますよねぇ。
田原 むしろねぇ、そう言わないとたぶんウケないんだと思う。
本郷 あっ、うーん。
田原 それとね、更に言うと、ね、日本の最大の輸出国、日本から。中国なんですよ。
本郷 あ、市場ってことですね。
田原 そうです。更に中国は、あの中国の商務省は・・出している、商務部がね
本郷 商務省・・はい。
田原 えぇー、『2010年12年間、中国の高度成長に最も貢献したのは日本だ』と、書いてるんですよ?
本郷 あ、ちゃんと中国も・・
田原 アメリカの貢献度がマイナス22%。ね、韓国はプラスだけど7.8%。日本は64.6%だと。
本郷 あぁ半分以上、ほとんど・・
田原 つまり、だから中国がハッキリと『日本の協力が無ければ中国の経済はダメになる!』。わかってる。でまた日本も中国が最大のマーケットである。
本郷 うん
田原 中国のマーケットが無ければ日本がダメになる。こうゆう両国が戦争などするはずがない。
本郷 うーん。中国もダメになっちゃう・・・んですね中国ねぇ・・
田原 だからそんなことはない、あるはずがない。で、僕は尖閣の問題は、これは話し合い。つまり、こういうね領土問題ってのはね、なかなかケリが着きません。僕は5年10年、外交で、外務省と中国が、このことで交渉をする。
本郷 うーーん。はい。
田原 で、ね。領土問題にケリを着けようと思ったら戦争になるんですよ、実は。だから
本郷 最終手段はって
田原 戦争はやれないんで、日本は。9条1項で。だからこれは交渉を続ける。で、交渉は5年、もっとかかると思う。で、だけど、この交渉は交渉としておいて、中国流に言うと小異をおいて大同につく(注:小異を捨てて大同に就く)。
本郷 あ
田原 だから経済や色んなものはね、どんどん正常化、の形に持っていく。これをすべきだと。僕は安倍さんにも言っています。
と話していた。
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